問1 敬語
a 「おはす」は尊敬語です。
b 「聞こゆ」は謙譲語です。
c 補助動詞の「奉る」は謙譲語です。
d 補助動詞の「はべり」は丁寧語です。
問2 語句の意味
知識問題です。
問3 助動詞「む」と「ぬ」の意味
まずは傍線部の品詞分解をします。
”まだ/暗から/む/に/帰り/な/む”
“暗からむ”の意味が取りやすいよう、「時」という言葉を補って、「まだ暗い時」と訳します。
「な/む」は連用形に接続していることから、完了「ぬ」の未然形+意思「む」終止形であることが分かります。
これは「きっと帰る」という強い意思を表します。
以上から解答はアです。
問4 女君の行動の理由
傍線部を含む文章を冒頭から読んでいきます。
「女君は(男君が)今夜来ないことを辛いと思うのではなくて、(二人の関係が)世間の噂になれば、北の方はどのようにおっしゃるだろうかと、世の中の全てのことが悲しいことだと思い乱れていて、泣いて横になっていらっしゃった。」
という意味となります。
以上から、イが正解です。
問5 あこきの感動の理由
傍線部の前の、”徒歩よりおはしたなめりと思ふに”が、なぜかの理由です。接続助詞の「に」は原因・理由の意味を持ちます。
よって解答はイです。
問6 男君と女君の行動
男君が女君のいる所に来て、どこにいるかと探っている場面です。ですので、女君が主語になっている選択肢はまず候補から外れます。
女君は”うち泣きて”、という文章がありますので、解答はエです。
問7 文学史
知識問題です。
問8 台詞の意味
問7で説明されている雨の意味を踏まえて考える必要があります。
雨を理由に来ないのなら愛情がない、来るのなら愛情がある、と在原業平の歌では詠まれています。
男君は雨の中女君に会いに来ましたので、この歌に照らし合わせれば、女君に対して愛情がある、ということになります。
以上の意味を表しているのはアです。
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