問1
現代語訳の問題はまず品詞分解をします。
「更に/その/しるし/なし」
次に、問題で「そのしるし」とは何かが問われているのでその内容を本文から読み解きます。
傍線部の直前に”久々相煩ひ、医術を尽くすといへども”とあるのでこの”しるし”は病気に関する意味である「ききめ、効能」となります。
以上から
「全く医術を尽くした効果がない」と解答を導けます。
問2
”それ臨終を勧むると言ふことは、”という出だしをヒントに、文字数の条件を満たす箇所を切り取ります。
問3
③について。傍線部の上は”参ら”となります。「参る」の活用表を考えれば、これは「参る」の一部ではないのでまずは動詞の一部という選択肢を消すことができます。
次は尊敬、受身、可能の助動詞からどの意味が該当するかを考えます。
場面を見ると、一休が呼ばれて「それこそ、いとやすき御事なり」と承知し、向かうところです。受身も可能も不自然な訳になりますので、尊敬が該当します。
「る」「らる」の意味を考える時、他の意味と違い尊敬は内容を変更しません。この問題の箇所を例にとると、この「る」があってもなくても一休が行く、という内容自体は変化がありません。意味を付け足すと違和感がある時は尊敬、と考えることもできます。ただし、動作主が敬意を向けられても良い対象か(身分のある人か、他の箇所でも敬語が使われているかなど)はきちんと確認しましょう。
⑦について。傍線部の上は”逃”です。「逃る」の活用表を考えると、これは「逃る」の一部とわかります。また、「逃る」はラ行下二段活用からウとエに絞ることができます。
完了の「り」はエ段につきますので、これは違うと判別できます。よってウと分かります。
問5
この言葉のあと、一休が”世の中の生死の道につれはなし”と詠んだことが書かれています。ですのでこれは殉死を示すイです。
問6
”理”とは道理の意味です。その意味が含まれている選択肢はアとなります。また、”理聞こえたる歌かな”と僧が述べたあと、歌の内容についての説明が続きます。一休は理屈を説明して殉死を止めているところからも、ものの道理を説明した歌であることが理解できます。
問8
26 その隠れなく、内々殊勝なりし坊主の由聞き及ばれ から一致
27 一休の台詞、「汝すでに末期なり〜」より不一致。
28 最後の文章。一休が仏と言われたのは殉死を止めたためであるため、不一致。
29 「是は、いかなる者の立てつらん」と詮議しける より不一致。
30 狂歌の意図が合っているため、一致。
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